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貸借対照表で一括償却資産(3年割)がマイナスになった時の対処法【MFクラウド】

青色申告の複式簿記をやっていると、必ず貸借対照表を作成しないといけないのですが、仕訳などを間違えていると、その時にマイナスになる項目が出てきてしまいます。

そんな時の対処法を参考までに紹介したいと思います。

確定申告2年目を迎える著者ですが、その書類作成中、どうにもヘンなところがあり、原因を調べていると、前年度の申請において誤りがあったことに気づきました。

「昨年の貸借対照表で一括償却資産の項目がマイナスになっとる・・・」

なんという初歩的なミスでしょう。というか、税務署の人に、「自分、確定申告一年生なんで、ちゃんとチェックしてくださいね。お願いします!!」って念押ししたのに・・・。

ただ、結論からいえば、今回のミスは税金に影響するミスではなかったので、過去に遡っての修正はナシで大丈夫そうです。(たぶん)

以下、自分のケースを説明します。

貸借対照表で一括償却資産がマイナスになった時の対処法

環境

自分が使っている会計ソフトは、MFクラウド確定申告です。

状況

詳しくは、下記のような状況でした。(※数字は分かりやすく15万円としています。)

・15万円で購入していた固定資産A
・一括償却資産を3年にして均等償却する予定だった
・1年目の貸借対照表において一括償却資産が-5万円になっていた
・そのせいもあり、2年目の貸借対照表では期首が-5万円、期末が-10万円になっていた

原因

MFクラウド確定申告では、固定資産台帳のメニューがあって、ここから固定資産を登録することができます。

自分は、ここに登録さえしておけば、「あとは自動的に減価償却してくれるんだろうな」と思っていたのですが、これが間違いでした。

対処法

MFクラウドの固定資産台帳に登録しても、その最初の仕訳は自動でやってくれない仕様なので、自分でやる必要があります。

つまり、

日付 項目 借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額
**/** 固定資産A 一括償却資産 150,000 現金(or 事業主借) 150,000

と、自分で仕訳を登録しておいて、その後に、固定資産台帳メニューから、「設定を保存」ボタンを押して、毎年の減価償却を実施していかないとダメってことです。(一括償却資産と減価償却費の処理は自動的にやってくれる。)

また、もう一つのポイントなのですが、固定資産台帳にある減価償却は、毎年、手動で「設定を保存」ボタンを押して更新しないと減価償却が反映されない仕様となってしまいます。忘れずに更新するようにしましょう。更新すると、その年の12/31に決算仕訳として自動登録されます。

30万円未満の購入品であれば、現状で、平成30年3月31日までの期間限定となっている制度「少額減価償却資産」を利用すれば、減価償却することなく経費算入可能なので、面倒な人は、さっさと消化しちゃったほうがいいですね。

▼詳しくはこちら
https://my-terrace.com/kotei_siwake/

結果

上記のように、最初の購入に関する仕訳を入力しておくと、貸借対照表において、一括償却資産の数字がきちんとプラスになります。

自分の場合、本当は昨年度で修正しないとダメなんですが、ひとまず今年の期首日に「購入の仕訳」をすることで、2年目以降の貸借対照表は期首10万円、期末5万円と、正しい数字になりました。

今回のミスは、税金の計算にはとくに影響しない話なので、たぶん大丈夫だと思うのですが、今年、これで提出してみてダメだったら、また本記事を更新して連絡したいと思います。

まとめ

貸借対照表において、貸倒引当金のような一部の評価勘定は除いて、普通の勘定科目でマイナスの数字が出ることはありません。もしマイナスになっている場合は、何かしらのミスがあるので、しっかり調べましょう。

おまけ

これから初めて確定申告をされる方は、下記のまとめ記事も参考にしてみてください!自分が一年生だった時の手順すべてを公開しています。

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