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日本刀のお手入れ方法まとめ【お手軽カンタン・初めての方向け】

日本刀は、定期的にメンテナンスをしないと、錆びて劣化してしまいます。

そのため、もしも日本刀を所有する場合は、こまめにお手入れすることが必要となります。

日本刀のお手入れをするための準備!

日本刀のお手入れが必要な理由

日本刀は、そのままにしておくと刀身が酸化して錆びていきます。そうならないようにするため、刀身に油を塗る必要があるのです。この時、油の種類にもよりますが、油を塗ったままにしておくと、油の方から酸化してきて、これまた刀身が錆びる原因となってしまいますので、定期的に油を塗り替えて、お手入れする必要があるのです。

まあ錆びたら研げば良いのですが、日本刀を研ぐためには、とてもコストがかかります。業者によって異なりますが、プロの職人に研いでもらうためには、一振り最低10万円以上はかかります。素人が研ぐと、刀身に傷が入ったり、波紋がなくなったり、色々と難しいので、日頃のお手入れがとても大事ということです。

刃物が恐い人は、防刃手袋を準備しておこう

日本刀のお手入れでは、刀身を扱います。刃が恐い人は、念のため、防刃手袋を準備しておくと安心です。また、防刃手袋をしておけば、手の脂(人間の皮脂)が刀につかずに済むので、便利です。

日本刀のお手入れ「油」は派閥あり?

日本刀の刀身を保護するための「脂」については、人によって派閥というか意見の分かれるところになっています。

まず、昔ながらの丁子油(ちょうじあぶら)を使う意見と、もう一つは、機械工業用の鉱物性(石油系)の防錆油を使うという意見です。

この時、どちらの油が良いかといえば、なにかしら実験でもしないと、答えは断定できません。ただ、色んな人のレビュー評価を見ている限り、ぶっちゃけ、どっちでもいいんじゃないかな、というのが結論のように思えます。

大事なことは、「どちらの油を使うにしても定期的にしっかりメンテナンスすること」です。こまめに刀身の様子を見て、綺麗に管理さえしておけば、錆びも防げます。

錆に強く、浸透力のある機械油のほうが、理屈も通っていて、なんだか良さそうなのですが、個人的には、昔ながらの植物性油のほうが良いなと思っています。(今までにそうやって管理されてきた実績もあるため。)

丁子油は専用のモノを買うと、少しお値段かかります。

専用にこだわらなくて良いなら、椿油など、市販の刃物用さび止めの油でも大丈夫です。

鉱物油の注意点
鉱物油は、油錆にならず管理に適しますが、研磨剤入りのシリコン油だと刀身の肌を痛める可能性があります。また、揮発性のものを使うと、油が乾いてしまうので、油を選ぶ際は、気をつけて下さい。かといって、値段にこだわる必要はなく、ホームセンターで手に入る安価な機械油で大丈夫なようです。

日本刀のお手入れ方法

まずは刀身を抜く

鞘から刀を抜いて、目釘を抜いて、柄を外します。刀身を丸裸にしちゃいましょう。

※目釘を抜いた後に柄が抜けにくい時は、当て具と金づちなどを用いて、柄部分に軽く衝撃を与えると、カンタンに抜けてくれます。(間違っても刀身を叩かないように!)

刀身の古い油や汚れを拭き取る

昔は、拭い用の紙を使っていましたが、現代にはティッシュペーパーがあるので、それで十分です。鍔元から、綺麗に拭き取っていきましょう。ポイントは一枚だけで拭き取るのではなく、ティッシュを惜しまずに使いましょう。へたにケチって、汚れが付着されたままのティッシュで拭き続けると、刀身にヒケ傷などついてしまう恐れがあるためです。

打ち粉は使わなくても良い

刀剣の手入れに使う「打ち粉」は、砥石の微粉末です。昔の丁子油(植物油)は粘性が高く、布で拭ったくらいでは綺麗に取れなかったので、打ち粉に吸収させて油を取り去ることを目的に使用されます。また、打ち粉を使うと刀身を磨く作用もあり、重宝されていたのです。

しかし、現代は、油を取ることは難しくないです。布というかティッシュペーパー乱用もできますし、もっと綺麗に取りたいなら、無水エタノールを使うこともできます。

それに、打ち粉は、そもそも磁石の粉末ですので、あまり使い過ぎると、刀身の表面がぼやけて、波紋なども薄まってしまうこともあるようです。必ずしも使わなくて良いので、すぐに飛びつかないように気をつけましょう。

古い油をぬぐったら、新しい油を「ひく」

古い油をぬぐったら、ティッシュペーパーなどの布に油を染み込ませて、刀身に油をひいていきましょう。塗り過ぎず、塗らなさ過ぎず、刀身が空気に触れないように油でコーディングするような感覚で塗っていきます。

油を塗ったら、鞘に収める

柄に入れて、鞘に納めて、刀身をしまいましょう。後は、しばらくしまっておいて、また数ヵ月したらメンテナンスをしてあげましょう。

まとめ

日本刀のお手入れは面倒なようですが、実際にやってみると手塩にかける感じで、とても愛着がわきます。たまに刀身を見て、工芸品としての美しさに触れる時間を持つのは悪くないです。ぜひこまめにメンテして、大事にしていきましょう!

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