時計仕掛けのオレンジを観た感想は、「とことん狂っているけど、それも人間」!

レビュー

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昔、「時計仕掛けのオレンジ」を観た時の感想です。時計仕掛けのオレンジは、ジャンルで言うと、かなりバイオレンスでクレイジーな映画です。

けっこう前に、邦画で悪の教典などがイカれていると話題になりましたが、それが可愛く見えてしまうくらい、時計仕掛けのオレンジはなかなか残虐な表現が多く、救いもありません。

小説原作で、スタンリー・キューブリック監督により映画化された作品で、あまりに強烈な内容に賛否両論が強く、それでいて名作とされるものになっています。

というわけで、以下、ネタバレ含みまくりの雑談ベースの感想になりますので、観ていない人は即刻、戻るボタンを押してくださいね。

映画を観たから他の感想を知りたい! または、映画を見る気はないけど、どういう感想を持っている人がいる映画なんだろう・・・と気になる人は参考に読んでみて下さい!

時計仕掛けのオレンジを観た感想

時計仕掛けのオレンジの概要

すごくざっくり物語の概要を並べると、以下の感じ。

・北斗の世紀末もビックリするレベルのヒャッハー!!な若者一味が暴力&セックスと悪党三昧

・当たり前だけど、そんな悪党全開の主人公アレックスは捕まる

・アレックスは刑期短縮を望み、ルドヴィコ療法という悪人強制更正治療の試験体となる

・試験の結果、アレックスは悪に対して激しい嫌悪感、アレルギーを持つようになって、釈放される

・シャバに戻ったアレックスは今までの報いが返ってくるが、他人へ悪い行為を働くことに対してアレルギーを持つようになったアレックスは抵抗できずフルボッコにされる(抵抗する=自分が悪を働くことによって知覚する嫌悪感より、ただ殴られている方が精神的に楽な状態となっている。)

・ルドヴィコ療法に用いられたベートーベンの「第九」を大音量で聞かされるシチュエーションになると、その精神的苦痛に耐えきれなくなり、飛び降りて自殺を図ろうとする。(他社への悪行為は制限されているが、自己への暴力は規制されていない。)

・結局、アレックスは悪に戻ることで、もとの人間らしさを取り戻す

時計仕掛けのオレンジから感じたこと

もう色々と救いがないんですが、あえていうなら、「悪」ということも、「人間」における自然な要素、という感じでしょうか。

もちろん決して、暴力や強姦を肯定するわけではないんですが、根っからの悪人にとっては、それが自然となってしまっているわけで。そして、そういった自然となっていることを科学的に治療しようとしても、成功は難しい、と。

自分は、本作品を観て、「人間の育て方をカリキュラム化しようとしても難しい」という印象を受けました。

仮に、悪の逆行為。まっとうなる正義感満載の優秀な人間を育成しようと強制更正しても、失敗に終わるんだろうなぁ、と。

心を科学で支配・管理できるのか否か。

そういったことを考えさせられる作品でした。

「日本人はこうあるべき」といって、必ずしも全員が同じ形にはならない、という感じにも近いかと。(本作品で日本人のことをひきあいに出すべきではないと思いますが、まあ感想ですので。)

時計仕掛けのオレンジの見所

自分としての見所は、下記の具合でした。

・ナッドサット言葉
原作者の造語で、作品中におけるクレイジーな若者一味がイケてると思っている言葉。語源はスラブ語らしく、「仲間」=「ドルーグ」、「少女」=「デボチカ」、「強姦」=「フィリー」、「撲殺」=「トルチョック」といったように、作品中において、若者たちのポップでディープな狂気を演出するのに、とても巧みな役割をしている。

・ハンパない残虐シーン
ホームレスや他の若者グループをめちゃくちゃに殴りまくって、善人を装って侵入した民家では、家中で暴れまくって、旦那の目の前で妻を輪姦する鬼畜っぷり。まー、金曜ロードショーでは放映できないでしょうね、これ・・・。(もうしていたことがあるのかもしれませんが・・・。)

・ルドヴィコ療法の洗脳感
アレックスに限らず、観ているこっちまでもが洗脳されているような印象を受ける、暴力とは違った方面で狂った描写をしているのが、ルドヴィコ療法。こんだけやっても悪が矯正できないって考えると、悪もなかなか根が深いもんですね・・・。

まとめ

グロいのだったり、暴力的だったり、そういうのが嫌いな人は絶対に観るべき映画ではないです。

ただ、そういったとこをフィルターかけて「あくまで映画の一表現」と割り切って見られる人には、なかなか見応えのある映画だなと感じました。

余談

こういう映画を観ていて、よく思うことが一つ。

マスコミがちょっと異常な犯罪があると、すぐに漫画・アニメが原因で過激な犯罪を・・・みたいに報道する時があるんですが、自分としては、漫画・アニメより、昔の映画やマイナーな映画のほうがよっぽどヤバいのが多いと思うし、そのへんに触れないのは、やはりテレビ局だったり大きい相手を敵に回したくない、という考えがあるんだろうなとか憶測すると、なんだかなぁ・・・という感じです。

最後に一言

なんとなくホッブズの自然状態を考えてしまう。

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yoshi

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本ブログ・WebMakeBlog KIYOTATSUを運営しているYoshiと申します。普段はWEB制作をやっています。本・映画・時事ネタなどで思った感想・批評について、チラシの裏に書いておけば良いモノを臆面もなくネットに公開して、図々しく雑記してます。