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ピクセルパーフェクトとは。web制作とファミコンミニにおける2つの意味を紹介!

ピクセルパーフェクトは、従来、web制作の業界で使われる用語でしたが、ちょっと前に発売されたファミコンミニでも使われた用語です。

ピクセルパーフェクトの意味

ファミコンミニでの意味は「画面設定の切り換え」

任天堂のゲーム機器の一つに、ファミコンミニがあります。

ファミコンミニでは、昔懐かしいファミコンソフトを遊べるのですが、ただ、今と昔ではテレビの種類が異なるので、ピクセルの表示が少し変わっています。

そのため、設定画面では、「アナログテレビ」、「4:3」、「ピクセルパーフェクト」から、ピクセルの表示具合を切り換えられるようになっています。これが、ファミコンミニにおけるピクセルパーフェクトの意味になります。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

▼ファミコンミニ、「ピクセルパーフェクト」って何?
http://www.asuka-xp.com/famicom-mini-pixel-perfect.html

web業界での意味はデザインと構築で「1pxもずらさずに作ること」

web業界におけるピクセルパーフェクトの意味は、Photoshopやイラレで作ったデザインデータと、構築で作成したブラウザ表示されるwebページのピクセルにおいて、1pxのズレもない状態で作成することです。

まさに名前の通り、ピクセルをパーフェクトに作るってことですね。

ただ、昔の時代であれば、パソコンのブラウザ表示だけに気をつければ良かったので、そういった制作方法もスムーズにできたのですが、最近の時代では、PCのディスプレイサイズ(仕様)もバラバラですし、スマホやタブレットなど、たくさんの端末が発売されており、これもまた、それぞれの機器でピクセルの仕様が違ったりするので、ピクセルパーフェクトの考えはだんだんと薄れているのが実状です。

ピクセルについて、詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります。

▼いまさら聞けないRetina対応のための「ピクセル」の話
https://parashuto.com/rriver/development/pixel-related-info-for-coping-with-retina-displays

また、ピクセルパーフェクトは必ずしも良いことではありません。なぜなら、1pxのズレもなく作ったからといって、SEOにおいてメリットがあるかといえば、とくにないからです。加えて、デザイナーがweb知識に欠ける場合、ブラウザ表示の配慮に欠けたデザインデータとなってしまい、それを無理矢理デザインデータに合わせて作ろうとすると結果的にイマイチな出来栄えになってしまうからです。それに、レスポンシブデザイン(とくにリキッドレイアウト)の場合、可変している時のデザインデータまで作成することはほとんどありません。そうなると、可変している時のピクセルパーフェクトはどうなるんだ?ってなってしまい、なかなかファジーなものとなってしまうのです。

個人的には、ピクセルパーフェクトにこだわったところで、そんなに意味はないので、それよりもSEOが強化できるよう、そっちの工夫に工数をかけたほうが良いと思います。

とはいえ、もちろん、基本的にはデザインデータに対して忠実に作成すること自体は大切なことです。構築者によっては、marginやpaddingの余白を適当に作成してしまい、読みやすさやデザイン性を崩すようなこともあるからです。

適正なデザイン、レイアウトで作成すると、SEOには意味がなくても、見やすさや読みやすさといった、ユーザビリティの視点では必要なことですので、あまりおろそかにしてもダメです。

まとめ

ピクセルパーフェクトは、webにしても、ファミコンミニにしても、ちょっと前の時代の考え方ですので、今はあんまり使われていません。参考知識程度に知っておきましょう!

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