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理工系の大学で就職に強い学部は? これから受験進学を考える中高生へカンタンに助言!

理工系の大学は就職に強いイメージがありますが、その中でも、さらに学部ごとによって、就職の強さが異なると言われています。

本記事では、著者が過去に理工大学へ行った時、周りの人たちから聞いていた口コミ情報などをもとに、ざっくりとした紹介をしたいと思います。これから理工系大学への受験を考える人の参考になれば幸いです。

理工系の大学で就職に強い学部は?

本記事では、農学・医学・薬学・看護などは、除外して紹介します。(理工に限定。)

一般的なイメージ説

自分が大学にいた頃のざっくりとしたイメージだと、だいたい下記の具合でした。

就職に強い
・電気電子系
・情報系
・機械系

普通
・化学系
・土木系
・建築系
・経営系

就職に弱い
・数学系
・物理系
・環境系
・生物系

とくに印象に残っているのが、「電気、機械、情報」は、3トップ扱いだったことです。理由は、潰しが効きやすく、選択肢も広がりやすい、というものです。

次に、化や土木などは、専門性が強く、就職の受け皿が少し減る、という風に話している人が多かったです。

そして、就職に弱いと言われていたのが、物理・数学系でした。アカデミックなイメージが強く、専門分野の知識が身につかず、いざ就職になった時、どうすれば良いか分からないという感じの意見が目立っていました。

ただ、実際に自分が就活をしてみて、社会人経験をしてみて、総合的に感じたことは、「学部がすべてではない」ということでした。

就職は自分自身の努力・スキルアップが一番大事!

大学に過度な期待をしてはいけない

大学というのは、確かに専門分野の講義をするのですが、それでビジネス用の実戦スキルが身につくかといえば、そうではありません。

なぜなら、大学では、どちらかというと、基礎や理論に重点を置いた指導をするので、じつは、実学を得る機会はなかなか少ないからです。

講義で、専門スキルが自動で身につくことはない

たとえば、将来はプログラマーになりたくて、情報系の大学に進むとします。

しかし、大体の大学では、最新のプログラム技術はあまり教えてくれません。昔ながらの大学であればあるほど、おそらくC言語あたりにでも触れて、それで終わりになることも少なくないでしょう。

しかも、講義では機能の基礎的な部分のみ一通り教えて、「なんかしらのアプリケーションを作る」といったことは、ほとんど教えません。せいぜい最後の演習などで、なんかしらの難解な計算式を内蔵したコンパイラのできる簡易な計算ツール一つ作って終了かと思います。(この場合、計算式が難しいのであって、プログラム自体の難しさはとくにない。)

そして、講義の中で主に取り組むのは、プログラムを動かすためのパソコン側のマイクロ部品や半導体の仕組み・理論だったり、やたら難しい計算式がたくさん出てくる数学系、電気系の講義だったり・・・どちらかといえば、学術寄りのことをたくさん学びます。

もちろん大学にもよるとは思いますが、全体で130単位ほどの中、プログラムに実際に触れる講義の単位というのは、だいたい10%~20%程度ではないでしょうか。残りは、ひたすら知識・理論の勉強です。

そのため、もし、漠然と「大学に入ってプログラマーになりたい」程度の受け身な思いで入学すると、卒業するころには、「あれ、単位すべてを取得したのに、何のプログラムスキルもないぞ・・・?」ということになりかねないのです。

他の学部も同様で、たとえば機械系に入学したからといって、機械全般の専門スキルが身につくわけではないです。どの学部も、その分野で活躍していくための基礎・理論をしっかり教えることを目的にしていることが多いのです。

専門スキルは専門学校のほうが身につく

単純に、「プログラム技術を教わる」という意味合いでは、じつは専門学校に行ったほうが四六時中、実際のプログラムに触れますので、習得が手っ取り早かったりします。こちらは入学後、すぐにでもJAVAなどの希望した言語にガッツリと触れる機会を得るからです。卒業する頃には、仕事に直結しうるスキルの基礎を身につけていられます。

スキルは自己鍛錬でしか獲得できない

上述のように、大学の講義というのは、総合的な理解力を広げていく目的が強く、具体的な専門スキルを一点集中型で磨くようにはなっていません。

なにかしらのスキルを身につけたいと思うなら、結局、自分が頑張るしかないのです。(+同志を見つけて、高め合うしかない。)

そうなると、学部というよりも、やはり本人の資質のほうが大事になってくるわけです。

優秀な人はどこの企業も欲しい

たとえば、不人気学部と(勝手に)いわれている数学物理系の学生だったとしても、「自分で作ったプログラムで、●●の解析ツールを作って、どうこうしてました」など、ビジネスにも通じるPRをできる人は、べつに苦戦することはないでしょう。

また、学年トップクラスの成績だったり、他のなにかしらの成果があったりして、「まだ専門スキルはないけど期待値が高い」というPRポイントがあれば、これまた就職に強いです。結局のとこ、ちゃんと自主的に努力できれば、どこの学部であっても望みはあります。

就職の強さって、そもそも何?

上述したように、就職に大事なことは自己鍛錬ですが、この次に考えなくてはいけないことが、そもそも「就職の強さって何?」ということです。

就職の強さには種類がある

著者が思うに、就職の強さには、下記のような分類があると思っています。

・大手企業や人気企業に就職する強さ

・業種への強さ

・転職の強さ

大手企業や人気企業に就職する強さ

ちょっと偏見ですが、学生の一般的なイメージだと、「就職の強さ=大手に行けるか」という印象に感じます。

そういう意味での強さだと、理工学部というのは、確かにそれぞれの分野で大手企業が数多くあるため、就職に強いイメージになるのだと思います。

たとえば、有名な工学系メーカーを見た時、文系の一般職だと応募者が数百~数千ということもザラですが、理系の各専門分野だと応募者が数十人~数百人程度になります。また、院進学もした上で、推薦入試を使うと、その応募者は数人程度になり、倍率は非常に高まります。

このような意味で就職の強さを図る場合、数学や物理だと、その専門性が曖昧になるので、就職に弱いイメージになるという話も分からなくはないです。

ですので、大手企業にどうしても就職したいという気持ちが強い人は、確かに、理工学部は行きやすいかと思います。(自分の知人・友人も有名メーカーに勤めている人は多いです。)

業種への強さ

業種への強さというのは、専門性の話になります。

たとえば、電気系であれば、電気に関連する企業であれば、応募がしやすくなりますし、建築関係なら建築出身のほうが良いでしょう。

そうなると、確かに、電気、機械、情報というのは、それを専門とした企業の数が多いので、就職強さに繋がるのだと思います。

専門性の意味では、土木・建築・化学というのも強い分類ですが、企業数を考えた時には3トップには少し劣るかもしれません。

また、このような意味だと、またしても確かに数学物理系というのは、ちょっと弱いイメージになってしまいます。

転職の強さ

特定の分野において、企業数は多ければ多いほど、転職もしやすく、食い扶持には困りません。

この意味合いだと、圧倒的に強いのは情報系です。

なぜかといえば、IT/webのほうは、パソコンあればOK的な世界なので、事業スタートアップ費用が少なく済み、企業の数が本当にたくさんあるからです。

電気、機械、土木、建築などは、その規模感もあって、とくにインフラ事業系に所属していた場合、大手企業から中小企業への転職というのは、選択肢が少なめになってしまうかもしれません。

著者の独断と偏見によるオススメ学部

これまでの内容をまとめると、理工系大学において、著者的には以下のように学部選びをすると良いかと思います。

・自分の好きな分野で一生働く!と決めている人
⇒希望する分野に行って、トコトン頑張るのみ

・就職しやすければ分野や会社はどこでもいいという人
⇒電気、情報、機械

・将来的に転職の潰しがたくさん効く方が良いという人
⇒電気、情報、経営

・就職に弱い学部だけど自分が好きな分野だから進学したい人
⇒早めに就職のことを考えておいて、独学でプログラムや資格を習得しておこう

まあ、学部選びが人生のすべてを決めるわけではありませんので、自分が将来どんな仕事をしたいのか考えて、それに向けた準備・努力をしていくことが大事です。

理工学部から違う分野へ就職をする人は結構多い

理工学部にいるからといって、必ずその方面に就職するかといえば、そうではないです。

数学や物理が得意だから大学受験で理系を選ぶという人も少なくはなく、そして得意だからといって、それを仕事にしたいとまで考えない人もいるからです。

著者が知るだけでも、理工学部出身ながら、色んな業種へ行った人たちがいます。

・料理人
・法律家/弁護士
・公務員
・行政書士
・税理士
・コンビニ系列の会社
・経営コンサルタント会社
・イベントコンサル会社
・大学辞めて専門学校⇒プログラマー
・NPO団体
・ゲーム会社
・リクルート会社
・商社
・銀行
・パチプロ
・雀荘の店員 などなど

大学にすべての依存をしないこと!

たまーに、「大学でしっかり勉強したのに、全然就職できない。親も先生も大学に行けば大丈夫って言ったのに、全然大丈夫じゃない。だから俺が悪いんじゃない、社会が悪い」みたいに塞ぎ込んだ考え方をする人がいるんですが、これは、自分自身の人生設計を怠ってきただけですので、そうならないように、早い段階から自分の仕事について、きちんと考えるようにしましょう。

働くことと、大学は、まったくもってイコールではありません。大学に行かなくても就職はできますし、大学に行かないと就職できない、大学に行ったから就職できると思っているのは、ただの思い込みです。

自分の人生を最後まで面倒見れるのは自分だけ。人の意見だけですべてを決めず、きちんと自分で情報収集をして考えて行動することが大事です。

まとめ

結論として、理工学部では、その学部によって、確かに専門性のある分野に対する就職強さは少し高まりますが、なによりも大事なことは自分で進路を考えて、いかに努力するかです。

そして、自分の希望する分野があれば、そこで頑張っていき、もしも「違うな」と感じたらすぐに切り替えて、とにもかくにも自分のためになる時間を費やしていくことが大事です。

注記

※本記事は著者の独断と偏見で書いていますので、あくまで参考程度にお読みください。(学部選びは、すべて自己責任です! 親のせいでも先生のせいでも学校のせいでも社会のせいでも著者のせいでもないです!)

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