だれかのなにかに役立てるウェブ制作者YoTaの趣味ブログ

webディレクターのぶっちゃけ話! 小声でしか喋れないひそひそ裏話まとめ

今回は、webディレクターになって感じたコトなどをつらづらと記そうと思います。結論は、「やりがいのある、楽しい仕事」です。

webディレクターをやっていて「プラス」に感じた点

情報設計は、とても楽しい

クライアントが「こういう風に表現したい。こういうことを伝えたい・・・」といったモヤモヤを抱えていて、そのゴチャゴチャした情報を綺麗にまとめて、シンプルに分かりやすくウェブサイトに落とし込む。いわゆるIA(情報設計)の作業ですが、これが、とても快感でした。

個人的に、MECEだったり、まとめだったり、掃除だったり・・・そういう「要約」することが好きな性格なので、上流工程である要件定義(ウェブサイト設計)を担当できるwebディレクターは、とてもやりがいがある、というのが素直な感想です。

お客さんの声がじかに聞ける!

webディレクターはお客さんとも直接に触れ合えるポジションですので、「ああ! このレイアウト、分かりやすくて良いですね」とか、「ウェブサイトをリニューアルしたら、さっそく注文がきたよ」とか、「周囲からウケが良い」などなど。いわゆるお客さんの感想を生で頂けるので、この時はもうヘブン状態ってやつでした。

前職のエンジニア時代では、開発製品の規模も大きく、お客さんの前に出ることもない仕事で、日々罵られる生活でしたので、モノづくり以外の楽しみというものが感じられにくい職場だったのですが、人様から頂く感謝の声というものは、もう素直に嬉しいと感じるものでした。

自分に不足している点を、製作陣に相談してフィードバックをもらえる

これは職場の人材環境にもよりますが、ウェブサイト設計で悩む点が出てきたら、デザイナーさんやコーダーさんに相談できるのも良い点だと思います。「こうしたほうが使いやすい」、「こうしたほうが今流行のデザイン」など、各分野の専門家からアドバイスを頂けるのもありがたい限りです。仕事もはかどるし、とても勉強になります。

製作陣と仲が悪いと、目も当てられない・・・
一緒にチームで制作していくわけですから、仲が悪いと、とても険悪な空気になります。相手にわからないことやミスがあった時は、ただ責めるだけのことはせず、フォローして物事をスムーズに進めるように働きかける配慮がとても大事です。

自分の実績がカタチとして残る

疲れた時、自分の関わったウェブサイトをたまに見返してみると、ちょっと自信がでてきます。(案件によっては、思い出したくもなかったり、妥協せざるをえなくてイラッとくるかもしれませんが・・・。)

勤務中にウェブサーフィンしていても怒られない

これはディレクターに関わらず、web業界に関わる人、ほとんどに共通していえることだと思います。なにしろweb業界ですので、敵情視察・市場調査という大義名分がまかり通ります。普通の会社では、あんまり長く見ていると怒られると思いますので、これは純粋にメリットだと思います。(とはいえ、もちろん本業をサボってはいけません。

色んな端末機器に触れられる

まともな制作会社であれば、検証用の端末をいくつも用意しています。スマホ・タブレット・PCなど、自分が触ったことのない端末機種を触れるのはガジェット好きにはたまらない環境だと思います。他にも、カメラだったり、動画編集ソフトだったり・・・色んなソフトがあって、とても知識を広げられる職業だと思います。

webディレクターをやっていて「微妙」だと感じた点

仕事の忙しさにムラがある

たとえば、一つの案件(ウェブサイト制作)のスケジュールを見た時、ディレクターが最も忙しいのは最初の頃です。具体的には、制作側に設計図を渡し、デザイン~構築の制作工程に移行するまで、ディレクターのリソースはふさがります。

制作が始まるまでのディレクターの具体的な仕事
・ヒアリング+要件定義
・顧客と仕様&価格の調整
・契約
・ワイヤーフレームを作り、要件を確定させていく
・制作側にワイヤーフレームなどの設計図を渡す。(ここでバトンタッチ)

つまり、1案件の最初の1~2週間はどうしてもディレクターの手は塞がってしまうのです。しかも、これらの初期作業は、どれか一つでも遅れるとスケジュール全体に響くボトルネックになりますので、常に最速で対応しないといけません。

しかし、そんな時でも新規受注はあるし、質問・相談は来るし、緊急対応のお願いはくるし、トラブルは起きるし・・・こうなると、物理的に仕事が終わらなくなり、残業しないと確実に対応できなくなります。最悪は休日出勤もやむをえない場合があります。(休日出勤せずとも、自宅に持ち帰る人も多いかと思います。)

多くの案件をさばく名ディレクターさんは、こういった時の処理が非常に上手いです。抱えているタスクに対し、瞬時に優先順位をつけて、終わらせるべきものをさっさと終わらせていきます。(休日出勤するのはよっぽどの時だけだと思います。)

逆に、案件がすべて制作フローに流れている時は、ディレクターはちょっとヒマだったりします。この時間で、社内の事務作業だったり、web業界のトレンド知識を深めたりするのですが・・・本音をいえば、さっさと帰りたいと思ってしまうほどヒマな日がたまーにあったりします。忙しい時に比べて、あまりにも落差がすごいです。

その時に、本来は代休でも使うべきなのでしょうが、しかし、自分の場合は、ウェブサイトの運用業務を持っていて毎日会社にいないと不都合も起きやすかったので、丸々と休みをとることも難しく・・・なんともいえないジレンマでした。

さらにいうと、webあるあるとでもいうべきか・・・。「代休している時ほど、自分の持つ案件のトラブルが起きやすい」という、謎現象とかもあります。実際にあったのが、休んでいる間にトラブルが起きて、そのしわ寄せで二日間くらい帰りが遅くなるということがありました。それなら最初から休まないほうがスムーズだったのに・・・という話です。

まぁ、こういう話はwebディレクターに限らないと思いますが・・・どうにも忙しさがピーキーになってしまうんですよね、web業務。毎日、ある程度の安定した時間に帰りたいって人に向かない職業なのは、間違いないです。

残業代の出ない職場が多い

わたしが前職を辞めた理由は、主にコレです。web業では、どんなにスムーズに仕事を回しても、どうしても残業が発生してしまうシチュエーションは、しばしばあります。このご時世なので、個人的には30h前後程度なら我慢できますが、100hのボーダーを超えて、なんの手当もないのは、さすがに応えました。月の給与を労働時間で時給換算すると、けっこう恐ろしい数値になってしまうからです。

webに関する一定以上の知見があり、BtoBのやりとりができて、運用案件も新規案件も事故なく回していて、経常利益もそこそこにあげるように立ち回り、さらには某企業の社員が燃え上がらせている案件を鎮静化させる働きくらいの仕事はしているのに・・・

それでどうして●●●のバイトと同じくらいの時給しか給与もらえないんですか!と、心の中で激しく嘆いてしまいました。(どのくらいの時給かは、読者様のご想像にお任せします。)

べつに残業代をフルにとは主張しません。ただ、web業界の仕事の性質上、どうしようもなく稼働が増えてしまう月があったりするのは分かりきっていることです。そういう時に多少の相談ができないと、さすがに厳しく感じます。個人的に、仕事は好きなのですが、さすがにある程度の手当てはないと・・・という理由で退職させて頂いて、今に至っています。

では、どうしてすぐに転職しないかといいますと・・・その話は、またそのうちに!

退職時、罪悪感はもちろんありました。また、こんなに凄腕のディレクターさんだったり、制作の方がいるのだから、給与が安くてでも一緒に頑張りたい、という気持ちもありました。しかし、●●●の時給というのは心底、応えます。まあ、それも贅沢いうなと言われたらそれまでなんですが・・・。うーん、難しい話です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。webディレクターになってみてのちょっとぶっちゃけた話でした。「なるほど」と思う人もいれば、「この根性ナシが」と思う人もいるかと思います。

ただまあ、最終的に「自分の人生に最後まで責任を持てるのは自分だけ」ですので、「頑張れる環境ならトコトン頑張る。頑張れない環境なら、もっと頑張れる環境に移動して頑張る」のポリシーで引き続きやっていこうと個人的には思っています。

待遇に納得できれば、webディレクターは本当にやりがいのある仕事ですので、個人的にはオススメです。

最後に

以上で、「半年の独学でwebディレクターに転職できた方法まとめ」の連載シリーズは終了になります。最後までお読み頂いた方は、本当にありがとうございます。これからweb業界で働こうと思っている人の参考になれば、幸いに思います!

ブログには書けないこともありますので、もし気になることなどあれば、お問合せ頂ければ、メールでこっそりお教えいたします。(余裕がある時になってしまいますが・・・。

ページ上部に戻る